看護実習生のためのバイタルサインのイロハ

看護実習生のためのバイタルサインのイロハへようこそ

バイタルサインの測定と評価は、
患者さんの身体の状況を把握するために最も基本的で重要なアセスメントです。

 

単純に、体温をはかり、血圧を測定し、脈拍や呼吸数を把握するだけでは
アセスメントとはいえません。

 

バイタルサインを測定し、評価をしたら、
報告に活かすだけでなく、予定しているケアにも活かすことができるようにします。

 

患者さんの治療やケアに生かしてこそ、バイタルサインなのです。

 

(1) 患者さんに合った方法や、適切なタイミングで測定する

 

バイタルサインは、患者さんに合った方法や適切なタイミングで測定することが必要です。

 

食事やシャワーのすぐ後、リハビリの後は、バイタルサインは変動しますから、
バイタルサインの測定は避けます。

 

また、麻痺がある患者さんに対してバイタルサインを測定・評価する時は、
健側(麻痺がない側)で測定し、点滴やシャントがある場合は反対側で測定するなどの原則があります。

 

患者さんの安全を守り、適切な値を得ることができるように気をつけて、
バイタルサインの測定を行いましょう。

 

(2) 測定値の評価=アセスメントをする。

 

測定値の評価、アセスメントをします。

 

基本は、「正常範囲内かどうか」ですが、
患者さんのいつもの値と比較してどうなのかをアセスメントします。

 

通常よりも血圧が高い場合

 

・頭痛などの症状がないか。

 

通常よりも呼吸数が多い場合

 

・患者さんの自覚症状はどうか。
・チアノーゼはないかどうか。
・SpO2の値はどうか。

 

通常よりも体温が高い場合

 

・熱感や悪寒等はあるかどうか。
・皮膚の状態はどうか。

 

このように、常に対象の患者さんの基準値を把握し、
その値と比較しての評価がどうなのか、
異常値の場合は、関連する症状の有無など確認し、
観察してから看護師に報告します。

 

そのために、バイタルサインに関連する基本的な知識をしっかりと身につけましょう。

 

(3) 一つの値の評価ではなく全体的に評価する

 

通常、熱が出たときは代謝が亢進します。
ですから、呼吸数、脈拍数ともに上昇します。

 

また、呼吸困難がある場合は、脈拍も上昇することが多いです。

 

このようにバイアルサインはそれぞれが密接に関連していますから、
一つの値だけに注目するのではなく、
全体の関連も評価し、報告にも活かします。

 

「解剖生理学(身体のしくみと働き)」の知識をしっかり身につけましょう。

 

(4) アセスメント結果や報告・相談の結果をケアに活かす

 

測定値や全体の評価までできたら、報告に活かすことはもちろんですが、
予定しているケアにも活かす必要があります。

 

例えば、入浴を予定していたけれど、血圧値がいつもよりも高い場合は、
患者さんへの負担を考慮し、ケアの変更を検討して報告時に指導者に相談するなどの必要があります。

 

患者さんの治療やケアにバイタルサインの測定結果・評価を活かしてこそ、
バイタルサインを測定する意味があります。

 

緊急時には、速やかに報告をすることはいうまでもありません。